「笑い行事プロジェクト」がスタート!情報を募集します
日本笑い学会会長 森下 伸也
笑い行事プロジェクト・リーダー 浦 和男
日本笑い学会会員のみなさん、みなさんを代表として、日本人は世界でも図抜けて笑い好きな国民で、日本には笑いを中核とする珍しいお祭りや民俗行事がたくさんあります。ところが、世界の宝とも言えるこうした行事が、社会の急速で大きな変化のために、次第に衰微し、消失しつつあります。そのうえ、東北地方では大震災の影響で、そうした行事が維持できなくなり、消滅するところも出ています。
こんないいもの、楽しいものがあるのに、その存在を知らないこと、悪くすると知らない間に姿を消してゆくことは、いかにも口惜しいことです。笑いをこよなく愛する者として、笑いの祭りや民俗行事を掘り起こし、記録し、喧伝し、できればそれらを保存するために、なにかできることはないでしょうか? もしそれができるなら、祭りの復興とともに地域の復興も願っておられる東日本大震災被災地域の人々へのエールともなるでしょう。
笑い学会ではこうした願いをこめて、このたび、笑いの祭り・民俗行事を掘り起こし、記録・研究し、場合によっては保持・再興に貢献するために、またそれを通じて学会の研究活動を活性化し、会員相互・支部相互の交流を促進するために、20周年記念事業の一環として、「笑い行事プロジェクト」に学会の総力をあげて取り組むことにしました。
現在構想されているプロジェクトの主たる内容は、以下のとおりです。
- 2014年度の学会20周年記念総会時に、日本全国の笑い行事をできるだけ多く収め、好学の士に役立つ冊子『これは笑宝! 笑いの民俗行事ガイドブック(仮)』を発行し、全会員に頒布すること。
- 2014年度の学会20周年記念総会で、「笑いの民俗行事」をテーマとするシンポジウム(または部会)を開催すること。
- 上記1.2.のいわばプレイベントとして2013年度の学会大会で「笑いの民俗行事」をテーマとする部会を開催すること。
さてここで、会員のみなさんにお願いしたいのは、この「笑い行事プロジェクト」へのご参加・ご協力です。中心となるのは、かつて日本民俗学の同志たちが手分けしながら民俗行事の発掘・蒐集・研究を全国規模で展開したように、笑いの祭り・民俗行事を掘り起こし、記録し、研究する作業を進め、その当座の成果を1冊の冊子にまとめることです。
思い立ったのが遅いので、あまり時間がありません。どうぞ有志のみなさん、思いつかれた笑いの祭り・行事がありましたら、お一人いくつ投稿されてけっこうです。どんどん出かけて取材・研究され、その成果をご投稿ください。
なお、著作権・肖像権の関係上、原稿・写真等、すべてオリジナルでお願いします。
投稿要項
まだまだ投稿をお待ちしております!!
「笑いの民俗行事ガイドブック(仮称)」編集のための投稿は5月6日に締め切りましたが、 次のガイドブック発行を目指して、まだまだ投稿をお待ちしています。
日本中の笑いのある行事、祭の記録を残しましょう!
以下の2種類のフォーマットを用意しております。
- 投稿フォームよりご投稿
⇒こちらからお願いします。 - 書類をダウンロードしてご記入いただき、FAXか郵送
⇒ワード形式/PDF形式
⇒記入例はこちら ワード形式/PDF形式
- 送り先
〒530-0047
大阪市北区西天満4−7−12 昭和ビル201号
FAX: 06−6360−0503 - 投稿についてのお問合せは
⇒こちらからどうぞ
全国会員のみなさん、力を合わせて、楽しく有益なガイドブックを作ろうではありませんか。「笑い行事プロジェクト」に、ご協力のほど、なにとぞよろしくお願いいたします。
⇒笑い行事(セレクト版)はこちら
左上)山口県防府市小俣八幡宮・笑い講(撮影・森下 伸也)
右上)三重県桑名市増田神社・伊勢太神楽(撮影・森下 伸也)
左下)茨城県かすみがうら市牛渡鹿島神社大祭、平三坊とおかめ(撮影・浦 和男)
右下)奈良県高市郡明日香村飛鳥坐神社(撮影・松下 みさ)